本会は練功十八法の日本における普及活動に努め、その技術の向上と参加者の健康の増進と親睦を目的として1992年(平成四年)に故麹地和十先生により設立されました。1999年7月に旧称練功十八法全国ネットワーク協議会より改称しました。
毎年一度の大会(フェスティバル)では会員による表演と共に、アジア諸国の舞踊や音楽の演奏を通じて国際交流の一助としています。その他に練功十八法、経絡の講習などをおこなっております。
(練功十八法フェスティバルスナップ写真)
練功十八法の実践と普及に興味を持つ多くの方々の参加をお待ちしています。会員の方には講習やフェスティバルのご案内、会報をお届けしています。
団体会員:年会費 3,000円
個人会員:年会費 1,500円
お問い合わせ・入会お申し込みの電子メールはこちらへ
(入会お申し込み時はお名前・ご住所・電話番号をお知らせください。)
荘元明/荘建申先生の練功十八法DVD
練功十八法創始者の荘元明先生の直接の教えをぜひご覧ください。表演は練功十八法総教練・庄建申先生によるもので、動作のひとつひとつを分かり易く伝えるものです。上海練功十八法協会で作成したオリジナルの中国語版VCDを、当会特別理事の池内正人先生が日本語版で監修されました。翻訳は練功十八法ネットワークで指導をお願いしてきた坂本洽子先生によるもので、指導者としての豊富な知識に基づく正確な訳です。
教材会員価格表(*)
音楽CD | テキスト | 映像DVD(**) | |
前段 | 950円 (税込) | 在庫切れ | 分解動作 3,300円(税込) 示範動作 2,350円(税込) 2枚組み 4,750円(税込) |
後段 | 950円 (税込) | ||
益気功 | 950円 (税込) |
お問い合わせ・お申し込みの電子メールはこちらへ
*送料は別途
<おことわり>教材の頒布は会員の方に限らせていただきます。
会員以外の方で、DVD・音楽テープを希望する方は練功十八法普及センターにお申し込みください。
'99年練功十八法フェスティバルでは特別理事の池内先生の「気について」の講演がありました。
池内先生講演要旨
私は本業の傍ら、健康について三十数年来多くの先生に教えて頂きました。最初の先生はヨーガの大家で、大阪大学名誉教授をしていらっしゃった佐保田先生です。それ以来、アーサナはあまりやっていませんが、今でもヨーガの考え方で生きています。それからしばらくたってから、ヨーガの仲間から練功十八法というものを教えてもらったのですが、やっていてどうもよくわからない。それで、二十数年前に、自分で上海に行って、荘先生と周先生に教えていただきました。荘先生は主に実技の方でして、周先生は、元は西洋医なのですが、理論の方です。それで、東昌路地段病院というところで、前段と後段を教えて頂き、その後に教練員の資格を頂きました。その後ヨーガの達人といわれている中村天風先生のことを知り、天風会の門人の方に中村先生の教えを伺っています。また、三十年来お付き合い頂いてヨーガを教えて頂いているのは前田行貴先生です。それから、二・三年前から于(ウ)永晶先生に気功を教えて頂いています。
さて、ヨーガ、気功、練功十八法にすべて共通するのは、気を取りいれて健康になり、幸せになる、ということだろうと思います。健康を維持し、知力、潜在能力を高めるということが我々共通の関心・課題であり、その面から自分の鍛練で気を養う気功・養生術が注目されているわけですが、その前に、感覚で捉えられない茫漠とした目に見えない気とは何かが問題になります。まさに万物創造の根元であり、森羅万象を生み出したものが気であります。哲学では根元的実在と云い、科学で言えばエーテルといいます。また日本では昔から正気といいますが、大元の気のことです。天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)というのも気のことです。またキリスト教ではエホバの神、イスラムではアラーの神、天風哲学では宇宙霊、仏教では毘盧舎那仏と云っていますが、いずれにしろ宇宙の根元のことです。このような気をより多く吸収することが健康と幸せにつながるのです。
気功で大切な三つの要素として調身、調心、調息、ということを申します。一口に気功といっても硬気功と軟気功に別れ、また軟気功は医、道、仏、儒、武の五つの分野に別れ、また動きから云うと動功、静功、動静功と色々に別れますが、いずれについてもこのことは共通です。これはまた、ヨーガのアーサナ、メディテーション、呼吸法と共通しています。
まず調身は、正しい姿勢動作によって気血の通り道である経絡を開くものです。これはヨーガのアーサナに当たります。
調心は、精神状態を自己コントロールすることにより入静に至るということで、ヨーガのメディテーションに当たります。
調息は、自然な腹式呼吸で臓腑の機能を促進するもので、ヨーガの呼吸法にあたります。このように気功とヨーガには共通したものが沢山あります。
更に大切なポイントとして、円柔松静(エン・ジュウ・ショウ・セイ)と云われています。円は姿勢の丸さを確保すること。柔は柔軟であること。松はリラックスしてやるということ。静は入静、静かにやるということです。このほかにも色々注意事項がありますが、いずれにしろこれらは練功十八法につながるものです。練功十八法は元々、按摩導引術、気功法、五禽技、太極拳、この四つからなりたっていると云われています。更にこうした気功のよさに加えて、どこでもできるとか、難しくない、音楽があるとか色々な利点があるわけですが、練功十八法は気功法だとも言えるわけです。
今から十年以上前に朝日新聞で発表されたことですが、当時まだ前段しか普及していない頃、早稲田大学人間総合研究センターの永田教授が脳波を測定したそうです。その結果40%のα波が出たそうです。実はこういうのは禅宗の偉い坊さんの座禅中の脳波を計ったのと同じような状態になるということです。そういうことから行っても練功十八法というのは大変良い体操ではないかと思います。
それから益気功ですが、これは気功ともう一つは特に老人向けのツボの刺激等から成り立っています。首を指圧するとか胸をなでるとかは喘息とか風邪を予防するツボです。流れから云うと殆ど気功でして、私が于先生から習っている流れ・動きと同じことなんですね。これにまたいい音楽がついていて、やっていて楽しい体操ということになっているのです。
気功と云うのは四千年の歴史がありますから、色々な先生がおり、色々な流派があります。どれでもいいですから、一つ選んで、繰り返してやるということが基本です。気の流れを作るには、あれもこれもやるということではなしに、練功十八法なら練功十八法をやる、また練功十八法と気功法の一つを選んでやるという風にして、同じ方法を繰り返し繰り返しやることが大事です。
皆様の練功十八法の動きを拝見していると、ここ二・三年で大変きれいに成って来ています。きれいということは動作が正しいということです。ということは非常に効果があがるようになってきているということですね。ですからこのまま継続すれば楽しい老後も迎えられるのではないかと思います。禅で言っていることも、気功で言っていることも、練功十八法で言っていることも、つきつめていけば一つであります。皆様一層練功十八法の普及に力を入れていただいて、みんなが本当に幸せな、ただ生きているというのではなくて、楽しい人生が送れるようにしていただきたいと思います。